不動産を買ったり、借りたりする時に、実を言うとどのように購入や借りる手続きをすれば良いのか、ユーザーはわからない。
まだ購入手続きの際は、ネットにも情報が記載されているし、本などもたくさん発行されているので、知る機会は多いかもしれないが、では、「部屋の借り方」となると、実を言うとあまり知られていないのが現状だ。
これはいくつか理由があるが、そもそも不動産会社によって申込方法はバラバラであり、また入居審査も様々だ。さらには契約手続きも、地方によって少なからず変わったりしている。
ユーザーの心理として、不動産会社で接客されている時に聞きたいところは、
まず当たり前だが、
1.良い物件があるかどうか?
そして、プロからの
2.エリアの細かいところを聞きたい
わかっているつもりでも不安な
3.入居審査や手続きの方法
の三点である。
また、細かいこの三点を抑えていなければ、せっかくお申し込みを頂いたのに、物件の申込がキャンセルになってしまう。
では、不動産会社は接客時にどのようにこれらを伝えればよいのだろうか?
ここで注意したいところは、お部屋の探し方や申込の手続きなどを自社のホームページに掲載していても、あまり効果がないというところだ。実際に物件を借りるという状態、心理にならなければ、なかなか頭に入ってこない。また先程述べたように物件により、手続き方法が変わるので、あまり一般的な情報だと役に立たない。
それを念頭に置き、必ずユーザーに対して抑えなければいけないポイントを抑える。
1.物件情報提供方法をしっかり伝える。
何を見て、どのように物件を探して提供するのかをしっかり伝える。
自社のクラウドからレインズやアットホームの業者間など、どのサイトから物件を紹介しているのかを伝える。
2.物件情報のみならず、駅から道のり、周辺エリアの情報をしっかりと伝える。
物件の図面だけの紹介だけではなく、周辺環境などを伝えることで、内見時のミスマッチを防ぐ。当然といえば当然だが、一度に数件案内するとこのあたりを不動産会社は伝えることを忘れてしまう。
3.初期費用、審査手続きの方法、スケジュールを物件毎に伝える。
申込後の手続きなどを事前にしっかり伝える。必要書類は、どのようなものか、審査はどのように行うのか、またスケジュール予定はどうなのか?この物件によって様々なところを伝える。
4.この三点をなるべく顧客の見える場所に掲示する、もしくはご来店の直前のメール、LINEに伝える。
たとえば接客時のカウンターにこの三点を掲示する。ラーメン屋のポスターにそのお店のスープの成分を掲示しているようなものだ。接客のスタンスをしっかりとユーザーに伝えることで、未然のトラブルを防止する。
また敢えて物件図面とは別用紙を用意し、この三点をユーザーと共にチェックしていく。そうするとかなり親切な対応に映るだろう。またユーザーも具体的な住むイメージが湧くだろう。
しかし、物件に直接待ち合わせのケースなどもある。その際は上記を、なるべくお会いする直前にメールなりLINEなりで伝えておく。そうすることで、意思の齟齬みたいなところはクリアになるかと思う。
ほんの些細なことなのかもしれないが、意外と効果が高いので是非試してほしい。
現在、いろいろな不動産系の便利なツールが開発されているが、こういう細かいところを保管するようなツールがあっても良いかもしれない。
仲介会社はしっかりと「間取り」を見ることを忘れてはいけない。
ユーザーと会う前に様々な施策を打つ。
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