自分自身のキャリアやまたその時の局面の場面において、ベストな結果を出したことは、もしかしたら一度も無いかもしれない。
とはいえ、売上ノルマを超えて、集団の中で一番になったりだとか、賞をもらったり(数えるほどしかない)したことも、あるにはある。しかしながら、これが「完璧だ」と思えるような仕事の成果やパフォーマンスは出したことがない。
周りを見てみれば、上司から仕事を振られた時、今後の予定を立て、数字を予測する際、そこで「完璧」を求める人が多いことに気づく。良く言えば「真面目」なのかもしれない。
しかしその仕事の振られ方が雑であったり、途方もない目標だった時、この「完璧」を求め仕事をし始めると、大抵上手くいかない。もっといえば、仕事自体をしなくなる。
わかりやすくいえば、例えば、社長から途方もない売上、たとえば100億円を作れ、と指示された場合(その指示の正確性はさておき)(また進言できないような状況のとき)、以下の選択肢に分かれる。
1.100億のルートを考えるが、いろいろと確実な手を考え続け、実行に移せず初動が遅れる。
2.検証の結果、無理だと判断し、計画の修正を提案する。
3.80億までのルートを描き、現場レベルでは80億のコミットを行い、バッファの部分の計画をぼんやりさせながら、まず動き出す。
その過程で社長に進言する。
現実的には、3が良いだろう。
あるべき論では違うかもしれないが、戦略としては3しかありえない。
これは、完璧主義よりも最善主義がいかに大事かの例である。
決裁者は、完璧主義の部下が緻密な計画を図り、結局何もしないことに対して一番ストレスを感じる。
荒くても良いので、選択肢のなかで最善策の手を打ち、行動を起こすことが大事だ。行動することにより上司への進言が楽になる。
とてもエゲツない話だが、実際のPDCAと、仮のPDCAと、そして上司の進言を含めた全体のPDCAを回すぐらいが良いだろう。
これはマキャベリズムという言葉、要は冷徹な考えで、あまり一般受けはしないかもしれない。
しかしながら、完璧主義の人間が多い世の中でアタマ一つ出るためには、最善主義での最速行動がとても効果的であるのは、間違いない。
是非、一度試してみても良いかもしれない。
仮説からの逆算により達成ルートを明確にする。
まずマーケティングを推進することで、確実に勝ちにいく。
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