私は何度か会社を経営したことがあり、失敗したこともあればごくたまに成功したこともある。また様々な事業にアサインさせてもらったり、支店やお店を作っていったなかで自分なりに得たものは少しはあるのでは、と考えている。
それとは別に、大手企業に入り、企業の仕組みや今の企業社会のようなものを触れ、刺激を受けることができた。
今回、なんの因果か自分で事業をやることになり、上記のような経験を踏まえ、いくつか決めたことがある。
それは、
1.安易に人を雇い入れない
2.事務所は持たない
3.常に情報を発信する
という三原則だ。
まず、この人の雇用の問題は、おそらくどの経営者も血の滲む思いで取り組んでいて、私自身も一時期全ての仕事をそこに費やしていた。しかしながら期待を込めて人を雇い、しばらくしてその人が離れると、経営者はまるで自分自身を否定されたような気分になる。これは実際かなり身を削るような思いだ。ただそうはいっても、人がいないと事業が回らない。だから急いで雇用する。そうすると、育成制度が整っていないため、また人が離れる。そのような時、経営者はどう思うだろう。もっと効率良く回さなければ、と思うのと同時に、それでもそうは言っても目の前の事業課題をクリアしなければ、と考える。
自分自身このような気持ちの揺れ動きのなかで働くことは、もう経験したくない、というのが本音かもしれない。だから、今でも人を雇い入れ、経営しているかたと接すると、尊敬の念を持つ。
またそれと同時に、人を正規雇用しなくても、今やクラウドワークでいくらでも仕事をお願いすることができる。働きたい人と働き、今は様々なプロジェクトを好きな人と行なっている。これは時代の流れなのかもしれない。
また2つ目の事務所を持たない、というのも私の経験からの決断だ。まず固定費を極限まで抑えたい。企業として変動費はすぐメスが入れられるが、固定費にメスを入れるのは、内部統制の面でもかなり大変だ。だからこそ打ち合わせはなるべくクライアント先に行き、それが難しい場合は、貸し会議室で済ませる。簡単な打ち合わせは、zoomなどを利用している。
しかし何度も言うように、これは私自身の経験からのスタートであり、自分が決めた事業モデルだが、実際そうではない事業モデルを否定しているわけではない。
オムニチャネルという言葉があるように、ネット空間と実店舗の相互作用から事業を展開することも、これからの世の中には必要だと思うし、育成を固め、仲間を増やすことで事業をダイナミックに発展させることもまさにこれから必要なところだ。そして、その時は、経営者はかなりの覚悟を持って事業を回していくと思う。
私は微力ながら、そのお手伝いを時間の許す限りやっていきたい、と考えている。そうすると、いちいち私自身が自身の従業員やら、家賃やら広告費やら労基やらで悩みたくない、というのが本音だ。そんな時間があればクライアントの問題解決に努めたい。
(当然、今後雇用する予定が全くないわけではないが、その時は自立したプロ中のプロしか採用しないだろう)
そして3番目の情報発信についてだが、人を採用しない、また広告費をかけない限り、雨が降ろうが槍が降ろうが、情報発信を絶やさないと決めている。わかりやすく言えば365日、記事を上げ続ける。この記事自体は、私にとっては営業部長のようなものだ。私の代わりに様々な人に自分の思いを届けてくれる。そうすることで、思わぬきっかけを頂くことがある。実際にいくつかの貴重なきっかけを頂くこともできた。
またこのような時代で、付け焼き刃の適当な情報発信や、チラ見せの情報商材では太刀打ちできない。また何処かから拾ってきたような研修のセールス目的の記事などでは、なんの意味もない。
そう考えると、自分の数少ない経験と知識をどれだけさらけ出すかが重要だと考えるようになった。
それってビジネスモデル的にはどうなのか?というところもあると思うが、実際のコンサルタントだと、私の知識やフレームワークだけでは到底解決できない問題が現場に多々あり、その際は徹底的にヒアリングをし、知恵を絞り、知識を騒動員し、解決策を導く。そうすることでしかなかなか解決はできないのが現実だ。(勿論、そうではない優秀なコンサルタントのかたもいると思いますが)
これからの世の中、どれだけ発信するかが重要だ。勿論、企業に勤めていると発信は制限されることも多いだろう。しかし、自分の考えや思いを発信することは、最大の攻撃であり、最大の営業活動になる。きちんとコンプライナンスに注意すれば、いくらでも発信できる。
下手でも良いからアウトプットし続けること。それはこれからもしかしたら一番重要なことになるかもしれない。
自分自身も徹底して続けていきたい。
応援よろしくお願いします笑
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