40歳を迎える前の、37.38歳頃から、なんとなく自分のスキルや得意分野が特定されていくような気がしていた。たとえば、なんらかの舞台があり、そこの配役を決めるとき、イメージに合う役者を選ぶ。そのイメージというのがあくまでも、監督やプロデューサーのイメージであり、役者はそれに当然従い、イメージ通りの演技をする。
仕事においても似たような部分があり、やはり市場や企業や社内から、こちらのイメージ通りの仕事の依頼を受けることになる。
しかしやはりキャリアを考えると、その現段階での「イメージ」では、行先、到底太刀打ちでにないのではないかと思うようになる。それはおそらく、40代を迎えたところあたりから、誰しもが思い悩むタームだろう。
というようなことを感じ、考え始めて数年が経ち、ここ最近、ようやく資格の勉強を始めた。といっても、そんなに時間の余裕が沢山あるわけではないので、あくまで一日の空いている時間を利用し、コツコツと勉強している。勉強は継続力が全てであると思うが、当然のことながら、継続できない日もある。お酒を飲んだり、打ち合わせが続いたり、私だけではなく、40代の大人はいろいろと忙しい。
それでも頑張って継続できるかが鍵だ。
先日、お酒を飲んだかたは、一流企業を40歳過ぎで退職し、現在はビジネススクールに通っている。彼も私と全く同じ動機だった。やはり次のステージをどのように登っていくのか、に課題があったようだ。にしても、仕事を一旦捨てて、ビジネススクールに通うという英断はなかなか真似できない。純粋に凄いな、と思う。
仕事のキャリアを向上させるうえでの方法はおおまかには3つしかないと感じる。
ひとつは、実地、実務での経験。もうひとつは、周辺知識の獲得。これはたとえば読書もそうかもしれないし、人と会い知見をいただくこともそうかもしれない。そしてもうひとつは、専門知識の向上。これは、ある程度、時間を割き、ストレスフルに知識を入れなければいけない。しかし歳を取るにつれ、これを始めることが、かなり困難になる。
たとえば、実地実務経験が豊富で、周辺知識を獲得するだけでも、勿論ビジネススキルは向上するだろう。しかし、冒頭述べたような「イメージ」の変化はできない。そのためには専門知識を習得し、過去の実地実務経験と周辺知識をブレンドしなければ、イメージ転換は図れない。
現在はウェブである程度の情報が取れるが、ではウェブ上にたとえば医師のノウハウが全て掲載されているか、と言われれば、そんなことはない。やはり専門知識やそこから生み出される知恵は、まだまだ世の中に通用できると感じる。そのためには、専門知識の取得のため自己鍛錬を日々どのように行っていくのかが今後、重要となるだろう。
もしかしたら今、キャリアの踊り場にいらっしゃるかたも、「学ぶ」という選択肢を考慮しながら、今後のキャリアを考えてみるのも良いかもしれない。
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