大人必須の勉強科目

 成人して社会人になると、思っている以上に知らないことに気づくことが多い。

 勿論、社会生活を送るうえで必要な知識のなかにはマニアックなものもあれば、これは知っておかなければいけないであろうということもある。

  たとえば、政治について。国の予算は、どのような種類があるのか?また経済について。外国為替はどのように決定するのか、そして日本銀行の役割とはどのようなものか?

 学校で習ったものも殆どだが、実際、忘れている部分や知らないことも沢山ある。しかしながら、このあたりの話が急に雑談の話題になった場合、自分の知らないことに対して、アタフタする社会人も多いのではないだろうか?


 特別、学校に行く必要はないだろうが、新社会人になった際はこのあたりの「世の中のしくみ」を勉強する機会を作ったほうが良いのかもしれない。新卒を採用している会社は、業界内の勉強とともに、このあたりを勉強させるのも良いかもしれない。


 現在は、情報を自分から取得していくのが主流だ。
 そうすると、興味のない情報はどんどん忘れてしまう。または知らないままで終わってしまう。意外と無知のまま、オトナになってしまう子どもは多いような気がする。


 今回は、オトナになる前に身に付けるべき知識をまとめてみた。

1.政治の基本を理解する
 さすがに二院制は理解している人が殆どだと思うが、任期、議員数、国会の種類。また法案の可決方法などは、知らない人が多い。
 今一度、整理してみると世の中の見え方が変わっていく。


2.経済の仕組みを理解する。
 家計と銀行と企業の大きな3つの枠組みのなかで経済活動が、どのように行われるのか。そして外国との経済関係などが、どのように国に影響を与えるのか理解する。
 このことにより、企業の価値やお金のあり方を見直すことができる。


3.会計の基本を理解する
 経営者になったり、個人事業主で仕事をしたり、また経理部などのバックオフィスに所属しない営業の人間は、実のところ、あまり会計の知識がない。貸借対照表、そして損益計算書、などベースとなる会計知識は仕事を行うえで必要になる。


4.投資、および金融の基礎知識
 投資商材の種類や、それぞれのメリット、デメリットは理解しておかなければいけない。
 この金融知識がないと、世の中の経済活動の根本を理解することができない。まず基礎的な投資のしくみだけでも理解しておいたほうが良い。

5.地理の知識
 私は四国出身だが、四国の4県を言えないオトナは意外と多い。地理は経済活動において必要不可欠なものだ。
 その地域や地形を覚えていくと、その地域の経済状況なども、関連づけて覚えることができる。また特産地や地名なども、知識があればあるほど、様々な場面で役に立つ。


 以上のような知識は、当たり前に身に付けることができる。しかし実際は、あまり知らない人も多い。現代だとどうしても、目の前の知識の獲得に目が行きがちだ。

 よく新社会人と話していると、根本的な知識不足を感じることが多い。そうした時に、細かい指導よりも、包括的な知識をどのように身につけてもらうのかが大事なような気がする。
  
 新卒採用(もしくは中途でも)をする会社は、企業の研修内容に、このあたりの「当たり前」を身につけさせる研修を実施しても良いかもしれない。
 
 



 身になる勉強方法とは?



 学ぶことの重要性