人の考え方やモノの見方などは、なかなか変わることができない。年を取るごとに思考は凝り固まっていくし、人の意見を取り入れずらくなっている。
しかし、当然のことながら、若いうちはどんどんいろんなことを吸収することができる。そしてそれが思考のベースとなることもあるように感じる。本を読んで人生が変わるというのは、そんなことを指すのかもしれない。
ちなみにそんな本は、決して小難しい言葉ではなく、なるべくシンプルに書かれている本が多いように感じる。わかりやすい言葉でわかりやすく伝えることで、人々の心を響かせることができるのだ。
今回は、20代の頃に読むと、人生に強く影響を与えるであろう可能性のある5冊の本を独断と偏見で紹介する。
1.道は開ける
カーネギーで有名な著作では、「人を動かす」だが、この「道は開ける」も惑うことなく名作だ。人間の根源的な悩みや迷いなどの対処法をわかりやすく伝える。
自己啓発本の代表のような本だが、しかし心持ちや困難への向き合い方などは、決して無理強いをせず誰でも実践できるように書かれている。
2.生き方
効率化や生産性などが謳われるこの時代において、誰しもが忘れがちになる「努力」や「誠実」であることの重要性を訴えかける稀代の経営者、稲盛和夫の名著。
これは20代というよりも、10代の早い段階で読んでおきたい本だ。
3.坂の上の雲
明治初期から日露戦争までを描いた司馬遼太郎の名著。文庫本で全8作の超大作なのだが、まったく飽きることはない。まだ武士道の残る日本人たちの気概を鮮やかに書いた歴史小説だ。
また歴史小説でありながら、戦略や戦術などを読み解くことのできる側面もある。特に日露戦争時の203高地の戦いの箇所は、エンタメ要素も高い。読み終わった後、魂が震えること間違いナシだ。
4.ノルウェイの森
大人になると、様々な予期せぬ出会いや別れがある。それは時として、平坦な道に吹き荒れる嵐のようだ。それは、何かに守られていた子供の時とは違う。そんな大人になることと、人を好きになったり別れたりすることを瑞々しく描いた村上春樹の純恋愛小説。これを読んだら、ある意味かなりの確率で被れてしまうだろう笑
5.成りあがり
本を読んで蒸せかえるような熱気を感じることは少ない。この成りあがりという本は矢沢永吉が20代後半の絶頂期に出版された。構成は糸井重里。
矢沢語と言われる独特の語り口で語られる人生論は、本当に面白く、そして胸が熱くなる。少なくともこの本を読んで人生が変わった人を数人、私は知っている。
そして私のナンバーワンは、いつも矢沢永吉だ。
以上だ。
相変わらずめちゃくちゃな選定だが、この5冊を読み切れば、何らかの変化が人生に起こるかもしれない。それが毒なのか薬なのかは、本人次第だ。
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