記録し続けるだけでパフォーマンスは格段に上がる

 先日体重計を買った。そこから毎日、体重を測っている。正月の不摂生、また年齢的にも健康を考えないといけないので、軽い気持ちだか、少し痩せようと思っている。
 当然、体重計に乗ったら体重を計る。そして毎日日常的に体重を計ると、だんだんとダイエット自体にも興味がでてくる。
 そこでダイエットアプリをスマホにダウンロードして、そこで毎日の食事の献立をカロリー計算している。そうすると、今度は運動でもしようかと考え始める。
 不思議なもので、体重計を乗ることと、カロリー計算は毎日今のところ続けている。

 これがもし逆だったらどうだろうか。
 運動をして、食事を節制し、カロリー計算をして、体重計に乗る。おそらくなかなか習慣化できないだろう。

 ちなみに私は、家計簿をつけて昨日の使った費用を計算している。これも1年近く続けている。会社の経費もなるべくオンタイムで会計ソフトに登録するようにしている。
  またもっと言えば読んだ本も記録している。
 昨年の読書数は245冊。鑑賞した映画は35本。

 これは何も細かいわけでもなんでもなく、全ては「数字を記録すること」から始まった行為だ。数字を記録することで、ある程度パフォーマンスは向上していく。そしてこれが自分自身の習慣を変えていく。

 実際、企業活動もこの日々の記録がとても大切だ。数字を取ること、記録することは、自動的に行うよりも、なるべく自分自身で入力した方が良い。たとえば営業結果を集計すると、いろいろな戦略、戦術を考えていく。しかしその集計した数字から打ち手を考えることよりも、その集計行為自体のほうがパフォーマンスを向上させていく効果が高いのではないだろうか。

 営業活動を行ううえで、1日の記録をなるべく細かく「つける」という組織と、1日の記録をなるべく細かく「集める」組織は本質的には異なるように感じる。

 日常を変える時に、まず記録を取ること。パフォーマンスを向上させるために記録を取ること。何かを始めることは、なかなかのストレスだ。しかし、何かを記録することはほんの数分でできる。日常の変化のために、このあたりを意識してみても良いかもしれない。