自分自身も含めてだが、多くの人が「時間がない」、「忙しい」と口癖のように発してしまう。確かに仕事などが立て込んでいる時は、心の余裕がなくなり、何かに追い立てられているような気がしてしまう。
しかし、タイムマネジメントを上手く利用すれば、時間という概念を根底から見直すことができ、全く新しい生活スタイルを確立させることができる。
1週間は、168時間。
そのなかで労働時間が仮に約50時間、睡眠時間が56時間と考えても、62時間も時間を持っていることになる。62時間というのは、とても膨大な時間だ。
このように考えると、使える時間というのは、結構あるものだと感じる。
では、この多くの時間を、自分に最適な時間配分にするにはどうしたら良いだろうか?
タイムマネジメントの専門家ローラ・ヴァンダーカムは、経済的に成功を収めた人々、そして心身共に充実している人たちの時間の使い方を調査した。そして面白いことを発見したそうだ。
彼女は、時間を上手くコントロールしている人の特徴として、「優先順位をつけている」ことを共通点としてあげている。
確かにやりたくないことは、後回しにしてしまうし、矛盾するようだが、逆に本当にやりたいことは、やりたくないことに時間を支配されて実行できなくなる。
そう考えると、優先順位をつける、という行為は時間を管理するうえで、とても重要なことだと思う。
では、具体的にどのように個人の時間配分を変えていくのか。
彼女の提案は、以下のようなものだ。
来年の到達点を決め、その到達点に達するために何をしたかを書き出す。
家族、仕事、趣味という大枠に分け、そこに細かい行動指標を置く。
たとえば、来年の趣味のカテゴリの到達点にマラソンの目標タイムを書き出し、そのために何をしたか、という行動を書き出す。
これを行うことで、本当の自分に必要な時間配分がわかり、また時間の使い方が変わるそうだ。
これはよく事業戦略などで企業が使う手法で、まずゴールを決め、そのゴールに必要な要素を見出し、その要素に至るまでの行動を考え出す。
確かにこのようなロジックを個人に当てはめると、上手く時間をコントロールできるかもしれない。
もし忙しく時間がない、と感じている人がいたら、一度試してみてほしい。
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