10億円の宝くじのつかいみち

 以前、友人達と話していた時に、彼らと「もし宝くじが当たったら何に使うか?」をという話題を話していた。全員、それぞれの使い途があり、ひとりは事業に出資する、またもうひとりは世界を旅し続ける、といった使い途だった。
 おそらく殆どの人は嫌な仕事を辞めたり、また念願の外車を買ったり、はたまたマイホームを買ったりするだろう。また銀行の進めるままに投資し続け、堅実に生きる人もいる。
 いずれにしても10億円というのは、なかなか一般的には想像のつきにくい金額かもしれない。仮に不動産業のように数十億円を扱うことが日常であっても、実際自分の財布に10億円のキャッシュが入る感覚はなかなか想像できない。
 
 ちなみに宝くじの当たる可能性は、1000万分の1だそうだ。とてつもない確率だ。冗談で買うことがあっても勝率を計算をして買う人はまずいないだろう。
 
  話を戻して、宝くじを当たったらどうするか?という会話はとても面白い。その人の人生観や根源的な欲求が垣間見える。実際当たったら使い途は違うだろうが、それでもその想像をするだけで、当然楽しくなるし、何せ会話も盛り上がる。
  しかしこの「宝クジが当たったらどうするか?」という会話は、若い頃10代の頃はあまり現実味がなかった。みんなお金の使い方もわからないし、ましてや将来設計などもない。つまりお金の使い方に対しての想像力が足りないのだろう。しかし30代中盤になると、面白いことに会話に現実味がでてくる。

  またさらに、10億円がなくても、叶えるられることを希望する人が年齢が上がれば上がるほど多い傾向があるように感じる(私も含めて)

 たとえば、世界旅行に行きたい。
 ビジネスモデルを作り上げて、仕組み化し、お金を稼ぐ、もしくは計画的に貯蓄、投資を行い、旅行に行く年を設定する。

 たとえば家を買う。
 かなり高確率で家一軒は購入することができる。

 外車を買う。
 しっかりとローンを組んで返済計画を立てて、それに向かって仕事をする、もしくは仕事を変えれば、可能だ。

 好きなことで仕事をする。
 明日からでもできる。

 このようにやろうと思えばたとえ10億円なくてもできる。そう考えると、自分が本当にやりたいことの予算を具体的に調べて計画を立てれば、それだけで行動が変わり実現可能性が高くなる。そういう意味では、しっかりと本当にやりたいことを具体的にイメージすることが、いかに重要なのかわかる。
 
 もしかしたら宝くじを買うことは、このような「本当にやりたいことにかかるコスト」を考える良い機会になるかもしれない。