だいたい不動産店舗の1日の大半は、平日に関してはホームページやポータルサイトの物件の入力業務にかなり時間を要してしまう。またそれをアウトソースしている場合や、他部署に依頼している場合は、追客や契約手続きなどに費やされる。
いっぽうで土曜や日曜は、接客や物件案内などに時間を使い、全員が外に出払うこともある。
いずれにしても、効率化だなんだと言いながら、不動産店舗の業務は、決して楽ではない。営業しながら、様々な事務作業をこなし、ましてやPM業務などを行なっていると、業務内容はかなり膨大な量になってしまう。
一般的には不動産店舗の人数構成は、店長と営業メンバー、事務員で構成されている。事務員は、物件の入力業務や契約手続業務などを補助する。また事務員が宅建資格者の場合は、重要事項説明書などを読み上げる。割と縁の下の力持ちになっているのが、この事務員さんだ。
現在、世の中の小売店の将来を危惧される記事が多い。AmazonのようなECサイトに勝てるのか?また人手不足の世の中で今後の小売店はどうなってしまうのか?などは日々議論されている。
勿論、不動産店舗は小売店では決してないが、この店舗という事業の課題に対しては共通点は多い。ネット集客や手数料割引、人手不足など店舗ビジネスの課題に、不動産店舗も直面している。
では、これからの時代、どのような不動産店舗が生き残ることができるのだろうか?
ある程度大きな企業になると、「広報」という部署が存在している。広報の仕事は、一般的に企業のプレスリリースを配信したり、取材に応じたり、PR活動を行なったり、と多岐に渡る。小規模事業の広報になると、自分自身でPR活動のための営業を行なったり、またデザイン案などを作成したりなど、クリエィティブな要素も業務に増えていく。
個人的には、このような広報担当を不動産店舗に1人配置すれば良いのではないかと思う。もしくは事務員のかたに広報的な仕事を任せても良いかもしれない。
実際、不動産店舗ではいわゆる「直接的」な広告活動、営業活動は積極的に行なっている。しかし「間接的」、または「後方支援的」な活動は殆ど行なっていない。そしてこのことが不動産店舗を均一化し、どこの店舗も同じように見えてしまう原因だと考えてしまう。
広報的な活動を行うことで、他店舗との違いを明確にし、店舗独自の強みを生み出すことができる。
上記にも述べたようにかなり多忙な業態だが、それでも間接的な広告活動はかならず身を結ぶ。
是非、いろいろと試してみて欲しい。
ここで不動産店舗で出来うる後方支援活動をまとめてみる。
SNS活動
ツィッターで地域情報を流したり、フェイスブックぺージを作り、ターゲティングし、広報活動を行うのも良いだろうし、インスタで街情報や物件情報を流していく。
慣れてきたら、オウンドメディアなどを立ちあげるのも良いかもしれない。
地域活動
町内会とまでは言わないが、街の活動に積極的に参加する。そして街の人脈を広げていく。
自店舗が主催する飲み会や会合
自店舗の顧客や近隣の住民を招いた情報交換会や勉強会、また飲み会なども良いだろう。ここで自店舗の広報活動を積極的に行う。
店舗PR
店舗のチラシ製作、カードなどを製作したり、また掲示物などを整える。
この4つの活動はいずれも不動産店舗が「苦手」な活動だ。後回しになりがちだが、確実にボディブローのように効いてくるので、検討してみるのも良いかもしれない。
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