私、というか私以外も多くの人は、所謂ホワイトカラーの仕事をしている。大昔は、それこそ一次産業の仕事をしている人が多く、仕事の内容は体を動かす肉体労働が基本だった。そこから産業革命が起き、少しずつ機械化が進み、今や第三次産業の仕事をしている人が大半を占めている。
打ち合わせを社内や社外でしたり、あとはパソコン等で何かを入力したりなどを作業をする仕事が大半だ。よくよく考えると、こういう仕事は打ち合わせをするのと、作業をするという2種類しかないんではないかと感じる。
移動するか、話し合うか、考えるか、作業することで一日の大半の仕事の時間は過ぎてしまう。
さて、打ち合わせをしていると、私も含めてノートパソコンを開いて打ち合わせに臨むことが多い。
打ち合わせが始まった瞬間から、会議室ではパチパチとパソコンを打つ音が大きくなる。例えば8人ぐらいの人数での打ち合わせになると、6人ぐらいが黙々とパソコンを打っていることがある。
ここで強烈な違和感を抱くのは、私だけだろうか。
そして完全な主観だが、
「絶対、打ち合わせとは関係ないことしている」と感じてしまう。
よく打ち合わせをすると、ノートパソコンを開き、心あらずでパチパチと何かを打っている人がいる。明らかにチャットワークかスラックの返信だろう。マルチタスクをこなすことは決して間違っていない。しかし、これだけははっきりと思うが、そういう大抵の人間は打ち合わせの話を話半分で聞いている。
(そういう人には、いきなり話をふってみる。そうするとほぼ、あたふたするのは偶然ではないだろう)
逆説的に言えば、集中して打ち合わせをすれば、およそ半分の時間で打ち合わせが終わるし、また打ち合わせ時にパソコンを取っ払って面と向かって話をすると、圧倒的に距離感は縮まる。もっと言えば、人と相対している時に別のことをやる程忙しいのなら、打ち合わせに来なければよい。
(勿論、パソコン作業前提の打ち合わせやそうでない人もたくさんいると思います)
ちなみにそういう傾向は、部内の会議での上司にありがちだ。以前、上司が聞いているか聞いていないかわからない程、ノートパソコンをパチパチしていることがあったので、わざと頓珍漢な話を延々としたことがある。しかしそのかたは全く気づかず、ウンウンと頷いていた。そうか、話聞いてねーんだ、と確認ができたので良かった。
こういう考えは古いのかもしれない。
しかし人の話は真剣に聞くべきだと思う。
そして私は昭和生まれの41歳だ。
やっぱり古いのかもしれない。
人間は信頼で商売をする。目の前のノートパソコンが邪魔で、信頼が築けないことは、ある意味皮肉なものだ。
打ち合わせ時にパソコンをパチパチ打つと、他のタスクを減らすことができる。それは本当に便利なことだ。
しかしたまに、打ち合わせの相手の信頼も同時に減らしてしまうことがあることを忘れてはいけない。
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