不動産業界はいろんな不があると言われている。今はテックなども盛り上がり、いろいろなツールが開発、販売されている。
先日も不動産テックのカオスマップ最新版が発行された。これを見てもわかるように非常に多岐に渡り、テック系のサービスが広がっている。
なかには、なくては不動産会社として生きていけないサービスもあれば、非常にマニアックなサービスもある。
そもそも不動産業界がなぜここまでIT導入が遅れているかを考えなければいけない。
不動産会社は、そもそもコンビニよりも多いと言われるほど、法人、プレイヤーの多い業界だ。駅前にはほぼ必ず不動産店舗があり、ターミナル駅などは、空中階にも店舗がある。これが全て、別々の法人のため、サービスの質なども違う。
また経営者も高齢化が進んでおり、ITリテラシーはかなり低いレベルだ。このような状態で、ITの変革を起こすのは、かなり大変なことだろう。
ただそう言っても痒いところに手が届くような不動産サービスが少しずつ業界を変革しているような気がする。
物件確認やVR内見などの業務サービス、管理システムなどの基幹系、また取得に際しての査定サービスなど、各開発会社は、意外と細かな業務を拾い上げ、便利なサービスを生み出している。
しかしながら、全ての業務に関してコンプリートとしているかといえば、そんなことはない。
他にも、まだまだ未着手なものが多いのも現状だ。そしてこのあたりは、細かい実務レベルがわかっていないとなかなか生まれにくい。
あったらいいな、こんなサービスというあくまでゆるいものだが、すこし妄想してみた。
1.物件概要書の簡単な作成機能
2.部屋の日当たりの量や空気の清潔感、また物件の周辺の車の音などの騒音が数値化ができるサービス
3.電話応対などを自動的に顧客データに登録するサービス
4.内見を他の不動産会社とカーシェアし、ついでに内見できるメンバーも他社とシェアできるサービス
5.該当物件の過去の土地や歴史が一目でわかるサービス
6.オーナーの資産状況、ポートフォリオを観測できるサービス(オーナーレポート時に連動できる)
7.物件入力のRPA化
8.自動ブツだしマシーン
9.手軽にドローンで物件空撮ができるサービス
10.不動産会社の紹介動画のプラットホーム
11.その物件に住んでいた過去入居者の特性などのデータ(年齢、性別、職業、年収)
などなど。
どれも当たらないかもしれないし、既にあるかも知れないが、まだまだいろんなサービスが生まれそうだ。
おそらく業界の大きな変化は、このようなサービスの蓄積と一元化。そして緩やかな世代交代によってなされるのかもしれない。
20年後の不動産業界
シェアオフィスと地域不動産会社との関係
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