打ち合わせを行っていると、どうしても意見がその時の空気に支配されがちになったりする。またある種の思い込みや、強い主観性に支配されることも多い。
これは、ある意味では仕方のないことかもしれない。どうしても個人的な主観や推進力は、事業を運営していくのに必要な部分ではある。しかし、やはりそこだけに依存すると、偏った結論になったり、また責任の所在がわからなくなったりすることも多い。
フレームワークは、ビジネスマンが身につけるべき必須の考え方だと思うが、しかしその弊害も多くある。
3C、4P、SWOT分析、5FORCEなどの横文字は、聞きなれない人にはとても新鮮に映る考え方かもしれない。しかし、フレームワークに頼り過ぎると、議論の結論が帰結しないケースも沢山あり、これはこれでネガティブな部分もある。
とはいえ、やはり議論をするうえでは、このベーシックなフレームワークを素地として議論していくのと、そうでないのとでは、それ自体の深みが変わってくる。
たとえば、何かの事象について考察を行う時に、フレームワークを駆使するのか、またそれを使わないのかでは、やはり結論に至るまでの過程や説得力が違う。
フレームワークには感情やバイアスが無いため、前述したような主観から外れて冷静な目を取り戻すことができるためだ。
では、このフレームワーク自体の学習はキャリアのどの段階で行えば良いのだろうか?
個人的には、これは早ければ早いほど良いだろう。実感値が無いにしても早期にこのフレームワークを学んでおくことで、思考力の強化に繋がることもできるし、何より管理職の育成に高い効果を表すことができる。
人材の育成は、どの企業も大きな課題である。そのなかで前述したようなフレームワークを身につけるための仕組み作りや研修を行っている企業とそうではない企業とでは、やはり従業員の成長スピードは、異なる。
忙しいなかでも、このような基礎的な考え方を身につけさせる訓練や研修などは定期的に行なったほうが良いのかもしれない。
ビジネスは、跳んだり跳ねたり、体力をつけたりするスポーツ競技ではなく、あくまで思考の戦争だということを忘れてはいけないように思う。
必要なのは、思考力の訓練に他ならない。
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クリティカルシンキングの重要性
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