人間は、自分がこうだ!と思ったら、なかなかその認識から抜け出せない。たとえば、外見や振る舞い、また学歴や経歴など、とても多くの思い込みを持って人と接している。
これは、所謂バイアスといわれるものだ。
バイアスを使ったわかりやすいエンターティメントだと、マジックや手品がある。マジックや手品は、我々の思い込みを上手く利用して、人々を驚かす。
ここではいくつかの仕事で起こりやすいバイアスを紹介してみたい。
1.内集団バイアス
わかりやすく言うと身内びいき。たとえば自分の所属している会社や部署が1番、優秀だという思い込み。このバイアスがかかると、他社の脅威やライバルとの認識が狂ってしまう。
2.確証バイアス
自分が信じているもの、良いものにしか目を向けない、もしくは評価しない。購買サイトを見ても自分が良いものしか目が行かない。
3.バーナム効果
たとえば占いで、今年は怪我に注意してくださいね、と言われると信じてしまう。怪我に注意するのは、全員同じなのだが、自分だけが言われているように感じてしまう。
4.あと知恵バイアス
何かの物事が終わった後になり、知ってた、と思い込むこと。たとえば仕事のプロジェクトで上手くいかなかった時に、上手くいかないと思ってたよ、と言う。実際プロジェクト前までは上手くいくと考えていたが、バイアスがかかり、後付けをしてしまう。
5.コンコルド効果
そのやり方、方法に固執してしまうこと。何かのやり方を続けても上手くいかない場合、変化や対応策が必要だが、自分のやり方を曲げようとせず、そのやり方に固執してしまうこと。
他にも様々なバイアスがあるが、誰しも起こりがちなことだ。バイアスがかかるのが悪いわけでは決してないが、冷静な判断をする時にどうしても障害となりやすい。
では、バイアスにかからないようにするにはどうしたら良いのだろうか?それは、バイアスを知る、という行為だ。バイアスの知識をつけることで思い込みから一旦自分を切り離して考えることができる。
実践していくのは難しいが、まずはバイアスを知ることで、いろいろな見方が変わるだろう。
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