普段は殆どやらないが、今年の正月は時間があったので、ゲームをやってみた。とはいっても、オンラインでゴリゴリとやる「Fortnite」とか、最新のSwitchのゲームソフトではない。ドラクエの1〜3までをスマホでやっただけである。我ながら典型的なオッサンだが、昔からまとまった時間がある際に、なぜかドラクエの若いナンバリングシリーズをボケッとプレイする、というなんともいえない不思議な習慣がある。ノスタルジーなのか、暇つぶしなのかは、わからない。おそらく両方なのだろう。
実際プレイするにあたり、ロトシリーズ(1〜3)なのか、天空シリーズ(4〜6)なのか悩むところだが、やはり手取り早く、ゲームストーリーの醍醐味を味わうならば、ロトシリーズが良いだろう。なかなかこの時代に初代ドラクエをプレイすると、まるで白黒テレビ時代のドラマを見ているような感覚になる。たしかに完全に前時代的なものであることは間違いない。
ちなみに、こうしたロープレをプレイしていると、つくづくゲームのレベルアップの方法や進め方などと実生活のキャリアアップやスキル向上との相関性が高いことを感じてしまう。
・モンスターを倒すと、金が貰える。その金を持って、装備を整える→仕事をすると、対価を頂く。それをもってその対価を消費か投資か貯蓄にまわす
・モンスターを倒すと、経験値が貰え、ある一定の経験値を超えるとレベルアップをすることができる
→仕事の経験を積むことで、スキルアップ、レベルアップに繋がり、別の領域の仕事にチャレンジできたりする。
・パーティを形成し、それぞれのメンバーの強みや弱みを考慮しながら各メンバーに最適な配置、戦術を実行する
→マネジメントでは、それぞれのメンバーの強みと弱みを理解し、業務分担をおこなう。
といった具合に、まさに仕事はロープレとよく似ているものだな、と個人的に感じることが多い。
ちなみに、何度も同じドラクエ初期シリーズをプレイしていると、「どのように早くレベルアップするか」というコツがわかってくる。
たとえば、スタート時からコツコツと町の周辺をうろつき、雑魚キャラを倒して確実にレベルアップをするパターンで進めていくと、
・確実にゲームを進められる。
・安全なエリアをぐるぐるしているので、まず全滅などの危険はない。
・但し、クリアに時間がかかる。
というような傾向になる。
では、逆に、とにかくレベルアップを無視して、ゲームストーリーをぐいぐいと進んでいくと、
・自分のレベル以上の敵に遭遇した時、全滅する可能性がある。
・「逃げる」、を繰り返して進んだとしてもボスキャラでどのみち全滅させられる。
・結局のところ、クリアの時間はそれなりにかかる。
ということになる。
あくまで私感だが、何度かプレイしてみて、一番早くクリアできる方法は以下のとおりだった。
・少し倒すのに苦労するぐらいの敵で経験値を稼ぐ。
・ある程度まで「イケる!」という実感が湧くレベルになってからストーリー(塔や洞窟)を進める。
・新たなエリアに進む際、必要な装備品は全て揃えるのではなく、多少のお金を残して、弱点の部分のところにだけ重点的に装備を整える。
このようなやり方が一番、効果的に短期的なクリアを促せると感じる。
はたして、この効果的なやり方を仕事に置き換えてみると、、
・少しだけ難易度(難しすぎず、簡単すぎず)の高い仕事の数をこなし、経験値を稼ぎ、スキルアップを目指す。
・多少の自信がついたら、新たな領域の仕事にチャレンジしてみる。
・自分自身の知識で弱い部分は、少し投資をして知識を身につける。
という感じになる。
ロープレの世界では時間はほぼ無限大にある。勇者は歳を取らないし、カレンダーも季節もない(朝昼夜はあったりする)
いっぽう、現実世界では、当然、時間の流れがあり、そこは誰しも平等である。そう考えると、確実に自分ができる仕事のみ重視する方法をとると、とてつもない歳月を要してしまうし、逆に、レベルの低いまま、どんどん未知の仕事を進めていくと、それなりの落とし穴に落ちたりする。
そう考えると、「ちょっとだけ背伸びして、チャレンジしていく」というやり方が現実的であり、確実に効果的なレベルアップ方法かもしれない。
昔、親に「ゲームをやりすぎないように」と注意されていたが、ゲームから学べることも沢山あるようだ。
ちなみに、ドラクエ3では、遊び人は、レベル20になると、賢者になることができる。これもある意味、とても含蓄があるような気がするのは、自分だけではないだろう。
0コメント