不動産店舗を運営するうえで、忘れてはならない鉄則がある。
ユーザーが来店した際に、書類が机に散乱している店舗は、それだけで成約率が下がる。
また再来店した際に、顧客のファイルがどこにあるかわからなく戸惑っていると、ユーザーが不安に感じる。
ユーザーが店舗のトイレに行った際に、掃除されていないと、不信感がでてくる。
ユーザーと挨拶をする際に、言葉遣いや対応が悪いと、当然、心の中では、この店舗では申し込みをしないと決心する。
世の中では当たり前の対応なのかもしれないが、不動産店舗ではなかなかそれができていない。これは、5Sと言われる基本的なフレームワークであり、店舗運営をするうえで必要不可欠なものだ。
今回は、この5Sについて簡単な説明をする。
1.整理
書類などが整理されているかどうか。かなりの書類が不動産の業務には必要になる。それがきちんと整理されているか。
またネットワーク上でのファイル整理も必要なところである。
よくあるのが、店舗ネットワークのファイル整理が雑然とされているケースだ。このあたりも整理しないといけない。
2.整頓
接客カウンターの袖机に書類が山積みされている不動産店舗はとても多い。これは、非常に心象が悪い。勿論、追客中のユーザーや契約中のユーザーの書類が手元にあるほうが良いが、個人情報が晒されている危険性も高いし、そもそも整頓ができていないと、書類の紛失にも繋がる。
3.掃除
ユーザーが接客カウンターに座っている時に、意外と待ち時間が多い。その時間に何を見るかというと、店舗の清掃状況を無意識に見る。レストランやカフェで、待ち時間の間、清掃されていないホコリだらけの机を見ると、気持ちが萎えるのと同じ感情だ。
また先述したようなトイレなどもかなり店舗の印象を決定づけることになる。
4.清潔感
従業員の服装や髪型など清潔感をきちんとキープできているかどうか。これは美的価値基準の問題だが、たとえば「かっこいい」身なりよりも、「爽やかな」身なりのほうがユーザーは喜ぶ。派手な衣装やケバケバしい格好や不潔な身なりは、サービス業としてNGだ。
5.しつけ
そして最後は、「しつけ」イコール教育である。きちんとした挨拶や対応など、当たり前のことだが、まず不動産業務を教える前にこのあたりを徹底させなければいけない。
挨拶のみならず、メールやラインの対応、また取引先との商談など、必要最低限の教育は店舗ビジネスでは必須のことだ。
以上が当たり前だが、なかなか徹底できていない5Sである。このあたりを愚直に徹底するだけで、不思議と売上も伸ばすことができるし、またマネジメントも機能し始める。
毎日、整理、整頓、清掃、清潔、しつけ、をチェック機能においても良いかもしれない。
特にこれからの繁忙期に向かうにあたり、不動産店舗は、基礎中の基礎を忘れず、業務を推進することが重要になる。
モチベーションの高いチームを目指すこと
整理整頓の重要性
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