マネーボールというブラッドピッド主演の映画がある。これは実話を基にした映画だ。
元プロ野球選手で短気な性格のビリー・ビーンは、弱小チームのアスレチックスのGMに就任する。チームはワールド・チャンピオンになるには程遠い状態で、優秀な選手は雇えない貧乏球団だった。あるとき、ピーター・ブランドというデータ分析にたけた人物との出会いをきっかけに、「マネーボール理論」を作り上げる。
しかし、当初はチームの不協和音のなか、上手くいかない。周りのブレーンは離れ、選手の心も離れていく。それでも、時期が経つにつれ。。。
という話だ。
個人的にはの映画は、生涯でベスト10に入る映画だ。またこれは、すべてのビジネスマン必見の映画だと思う。
特に経営者層や幹部層は、一度は目を通してほしい。
IT会社であれ、上場会社であれ、先進的な企業は徹底的な数値化がなされている。
それは、それで素晴らしいと思うが、逆に数値に縛られている部分もあるだろう。
しかし、中小企業の場合は、この数値化をどこまで徹底できているかが、かなり業績に影響すると思う。
数字の計算というのは、小学校で学ぶことができる計算式で成り立つことができる。しかしこのような数値化が難しいところは、X値、Y値の定義が難しいところだろう。
特に上場会社や大手の場合は、売上額とKPIが細かく設定されているが、中小企業の場合は、その設定定義から始めなければいけない。
もっと言えば、その数値定義の上位にある事業の方向性や企業のあり方みたいなところから議論を始めなければいけない。
よく大手企業から中小企業、ベンチャーに転職した人が苦労するのはこのあたりが影響しているように思える。数字の定義づけが、抽象的なところからスタートしなければならないため、違った脳を使わなければいけないのだ。
しかしこのあたりをクリアして、細かく数値設計を行うと、ある種、企業は別のステージに向かうことができる。
数値化する作業と、数字を追う作業が、自社内で周り始めた時、企業はロジカルになり、またPDCAが高速で回り始める。
また、よく個人的に相談される案件のひとつで、今の事業をもっと伸ばしたい、というご相談を受けることが多い。
まず取り組む方法の初動として、数値の定義付けと、それを基にした計算式の設定と、そこからの計画の立案だ。
これを行うことで、半分ほど、事態は解決するように思える。
また企業の幹部層を育てる際に、重要な部分もここだと感じる。
「数字をやり切り、部下を鼓舞するチカラ」に「数値を定義し、計画を立てることができるチカラ」を持った人こそ、真の次期幹部層になるべき人材なのかもしれない。
いずれにしても、困った時は数値化だ。
数字は嘘をつかない。
定義付けさえ間違わなければ。。
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