繁忙期の営業中に忘れてはいけないコト

 問い合わせのあったユーザーに、不動産会社は懸命にサービスを提供して、部屋紹介を行う。車で案内に行き、契約をして、引き渡しをして無事終了なのだが、なかなか通常通り、全てが問題なく終わるかと言うと、決してそうではない。

 契約前のクレームや、契約後、入居後のクレーム等々、様々なトラブルがつきまとう。

 勿論、不動産会社側に落ち度がある場合は、致し方ないが、不可抗力的な部分もある。このあたりの線引きはとても難しい。

 とはいえ、よく不動産会社の、特に新人のかたが陥いるミス、もしくはクレームになりがちなものは、共通のものがあり、このあたりは事前に対応したいところだ。


 今回は、そのような事前対応するべき案件を紹介したいと思う。


 部屋の情報は、物件の図面に細かく記載されているが、実際、駐車場、駐輪場の記載は、かなりざっくりと記載されている。

 このあたりの契約時のトラブルは本当に多
い。

 たとえば、アパートなどに多いが、内見をして駐輪場を確認しなかったケース。確か共有部の廊下に他の部屋の人が自転車を停めていたな、と営業マンが思い出し、駐輪場はないですが、廊下に停めていいですよ、と伝えてしまう。
 入居後、その新入居者の自転車は、他の自転車と共に管理会社から撤去対象として、通知される。(要は、違反を真似してしまうパターン)

 また駐輪場が無料だと思ったら、登録料金が発生してしまうケース。たかだか数百円かもしれないが、言わないケースは、心証が悪い。

 またとても多いのが駐車場のトラブルだ。

 近隣に停められますとユーザーに伝えたが、近隣の駐車場に空きがないパターン。
 特に豊洲などの湾岸エリアは、かなり駐車場の確保に苦労している。分譲マンションの買主ならばまだしも、賃貸の入居者の場合は、分譲マンションの駐車場はなかなか確保できない。

 また車両の幅などのトラブル。3ナンバーなどの外車だと、車幅が大きいため、機械式駐車場が入らないケースがある。しかし、そこを確認せず、いざ駐車場契約をユーザーが別途行おうとすると、NGを喰らうケースも多い。
 
 駐輪場、駐車場のトラブルは長引くと、かなり泥沼化するケースもあるし、まずなんといっても先回りをして、確認を怠らないようにしなければいけない。

 繁忙期でついつい見落としがちだが、忘れてはならないことだと思う。

 駐輪場、駐車場付物件を紹介する際の注意点


1.内見時に駐輪場の場所を確認すること


2.駐輪場の料金の確認


3.近隣駐車場の確保


4.分譲マンションなどの建物管理会社とやりとりをする際は、担当者名を聞いておくこと


5.車のサイズを確認すること





 間取り図をしっかり見る



 クレームをゼロにする施策