いろいろなグループと接していくなかで、心地よい集団と接することもあれば、そうでないこともある。集団には、それぞれの文化があり、そこには様々な特徴がある。類は友を呼ぶ、という諺があるように不思議なもので、その集団に属していると、自分もその集団の文化に染まっていくから不思議だ。
経営学者のデビッド・ローガンは、組織、および集団には5段階あると説いている。しかもその集団は、基本的に一段階ずつレベルを上げていくそうだ。
1. 自分自身も周りの世界も最悪だと考えている集団
これは犯罪者集団に多い。普段接することがないだろうが、世の中にはこのような集団が数パーセント存在しているのも事実だ。
2.他はどうでもよく、ただ自分たちが最悪だと考えている集団
例えば、強制的に集団で何かハードな仕事をやらされている時など、また役所で並んでいる時、このような集団形成が起こるそうだ。
3.自分たちは最高だが、他の集団が最悪だと考えている集団
この集団が占める割合が一番多いらしい。自分たちのやっていることは間違っていない。最高だ。しかし他の集団は、最低だ。これが当てはまる職場、チームも多いのではないだろうか。
4.自分たちは最高で、他者が入っているとその人間も最高のチームの一員になる。
誰でも受け入れることができる寛容な集団。そして自分たちの行なっていることに自信を持ち、誰でも歓迎する。そうすることで関係者も幸せにすることができる集団。
5.世界は最高、全ての人の人生は最高だと思っている集団
この集団が、一番レベルが高く、またこのような集団を形成できるケースは少ない。しかし、世の中の人権問題や貧困問題に活気的な取り組みを行なっている組織や、イノベーションを起こす集団は、このレベルに属している。
このように集団は5つのレベルにカテゴライズできる。はたして自分自身はどの集団に属しているのか、そしてまた今後どのような集団を形成したいのか、を考えることで、今後の生き方に大きな変化をもたらすかもしれない。
また人間は決して1つの集団に属しているわけではない。様々な人脈、人的ネットワークを使い、より良いグループを多く形成していくことで人生は豊かになるかもしれない。
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