絶対に必要なビジネススキル

 仕事をしていくなかで、必須なスキルがひとつある。

 古今東西の記事やビジネス書を紐解くと、自己啓発的な内容、またビジネスマナー、またエンジニアスキル等々、ありとあらゆるスキル向上の方法を進めているが、実を言うとそれはたったひとつのスキルに集約される。

 いろいろな人と打ち合わせをしていて、この人は頭が良いな、また優秀だな、と思う機会は沢山ある。世の中には、本当に凄い人がいるものだ、また凄い会社があるものだ、とつくづく思う。しかしながら、不思議とそういう優秀なかたと仕事をしているかと言われると、必ずしもそうではない。
また数十年単位で、いろいろな人と接していると、その人の成長が止まっていることを感じることもある。当然、その逆もあり、久しぶりに会うと信じられないぐらいに成長されているかたもいる。

この違いは、なんだろう。

おそらく一言で言うと、「正直さ」の違いではないかと思う。バカみたいだが、これは究極の真実ではないだろうか。

当然だが、歳を取るに従い、人間は固定観念に囚われ、素直にならなくなる。
仮に、誰かが成功する方法を述べたところで、それをそのまま素直に、正直に実行するケースは非常に少ない。
成功をしている人、成長を続けている人は驚くほど、素直に実行する。そして成功も失敗も含めて自分の糧にする。

これは個人だけではなく、組織に関しても言えることだ。仕事柄、不動産会社からの質問でよく受ける質問が2つある。
「どのように反響を増やすことができるでしょうか?」
と、
「どのように管理物件を増やせば良いでしょうか?」

細かい内容はさておき、私の答えはいつも決まっている。
「継続的に物件を入力し続けてください」
または、
「継続的にオーナーさんにリーチし続けてください」

これしか方法はない。その方法のなかで詳細な戦略を立てるだけなのだが、やはりいろいろな事情(言い訳?)で継続できなくなる。
逆に継続することで、反響、管理物件は必ず増やすことができる。

正直さ、素直さはビジネスを伸ばすうえで、最上のスキルだ。

自分自身も虚心坦懐という言葉を忘れないようにしたいと思う。