「 あなたにとって一番仕事が集中できる場所はどこですか?」
こう質問された時に、人はなんと答えるだろう?
想定される答えは、カフェ、図書館、飛行機、車の中、自宅の書斎、漫画喫茶などなどたくさんある。しかし不思議なもので、「オフィス」と答える人は誰もいない。
アメリカの起業家ジェイソン・フリードは、このオフィスの弊害について、強く訴えている。
彼曰く、オフィスに行っても仕事は増えるだけだそうだ。オフィスに行けばミーティングや上司の指示で仕事に集中できない。彼はそれをM &MSと名付けている。ミーティングとマネジメントの2つの弊害が仕事の進行を妨げ、集中力を妨げると説く。特にミィーティングは、必ずしも必要ではなく、今や決まった時間に行う儀式のようになっている。そしてそもそも打ち合わせ時間を何故15分刻みで決めるのだ、と説いている。別に3分でも22分でも良いではないかと。またマネジメントは、指示や話し合いなどに時間を取られるだけであり、特段必要ないそうだ。
若干極端かもしれないが、確かに一理あるといえば一理あるかもしれない。
私が起業する時にオフィスを借りる気は全く起きなかった。また今後も借りる予定はない。これは業務内容によるのだが、私のような法人向けサービスは、出向くことが多く、来社頂いてお話するぐらいなら、お互いの都合の良い場所で落ち合い話し合う。またプロジェクトのメンバーへの共有はほぼメッセンジャーやLINEだ。ミーティングが必要な場合は、スペーシーで会議室を登録し、集中して打ち合わせる。これで全く事足りてしまう。(勿論、サービス業や小売業はオフィスというか職場は必要になる)
コワーキングスペースやシェアオフィスも今のところ、必要ない。そこでは私は集中できない。それよりも山手線に乗ってそこでスマホで業務を進めたほうが集中できる。
こういう事を話すと、十中八九の人が首を傾げる。あまりに首を傾げられるので、変なのかな、と思っていたところ、著名人の孫泰造さんも同じようなご意見を持たれていたので少し安心した笑
ただそうは言ってもサービス業、客商売の場合は、事務所に人がたくさん来るだろうし、大手の企業さんになると、オフィスを無くせば諸々問題もでるかもしれない。
そこでジェイソン・フリードは以下のような提案をする。
「たとえば木曜日の午後だけでも、私語厳禁、ミーティング無しにしてはどうだろうか?そのような取り組みを行うと驚くほど仕事が片付く」
確かにサイレント期間を設けて仕事を片付けるのはとても良いかもしれない。連絡を取りたければ、SNSかメールで取り、もし電話がかかってきたら、当番制にすればよい。
スタッフへの1番のプレゼントは、良いデバイスでもなく、充実の福利厚生でもなく、「集中できる時間」だというのは、なんとも皮肉なのものだ。
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