リノベーション業界は、ロックな人の集まりだ。

 昨日、「リノべる」を紹介しているテレビ東京のカンブリア宮殿を見て思ったのだが、このリノベーション業界は、とてもカッコ良い業界だな、と改めて思った。

 勿論、リノベーションというのは、難しい部分も結構ある。融資の部分や、仕上がりの部分など、かなり繊細に扱わないといけない部分も相当ある。また今後の空き家問題や地方創生など、はたしてどこまでリノベーションというトリガーで変革を起こすことができるか、これもとても高い障壁だ。
 しかし、それでもリノベーション業界は、これから大きく我々の住空間を変えることができるだろう。

 しかし今後の業界動向とは別に、私はリノベーション業界で働いている人たちにある共通点を感じている。

 私は少なからず不動産会社に訪問し、いろいろな企業の代表者のかたや幹部のかたとお会いしている。そのなかで、施行、設計、デザイン、仲介、賃貸などの業務はさておき、リノベーションというジャンルをメインに扱っている企業、そしてそこで働いている人は、みな「カッコ良い」。

彼らは一様に自由な発想と、新しい取り組みをどんどん行っている。打ち合わせで話しても、即断即決が多く、とても気持ち良い。デザイン性もとても気を遣われているので、企業ブランディングもとても上手い。
 皆さん、私服でお洒落な事務所で、とても闊達に働いている。勿論、業務が大変で過酷な部分もあるだろうが、そこは明るい雰囲気が打ち消している。そして私の周りだけかもしれないが、音楽好きの人が本当に多い笑

 こういった方々が、おそらく日本の住の業界を変えていくのだろう。箱を作ってリーシングするのではなく、その箱自体を精査することは、楽器でどのようにステキな曲を作るかと似ている。どのような構成で、どのような曲で、どのような歌詞(ストーリー)を展開するのか。それはまるでひとつの住空間を、どのようにプロデュースするのかと似ている。

 演歌のような不動産業界に、ロック集団で革命を起こして欲しいと思う。