不動産業務のストレスって何?

 先日、久しぶりに少し不動産業務を手伝うことがあった。業務内容は物件の確認だ。レインズなどを見て、空室の確認をする。細かい条件があれば、それを管理会社さんに質問していく。
この業務をやっていくうちに気づいた(正確には思い出した)のだが、この電話という行為は、想像以上にストレスがたまる。これは管理会社だけではなく、仲介会社もそうかもしれないが、とにかく対応が悪い会社が多すぎる。
いきなりタメ口で答える人、質問の途中で食い気味に断り、ガチャ切りすること。
この業務軽減を防ぐために、物件確認を自動音声対応しているサービスがあるが、それはそれでとても良いサービスかもしれないが、根本的な心的ストレスが軽減されない。
また申し込みをした後の契約手続きまでの双方のやり取りなども、どちらも不在で進捗しなかったり、言った言わないになり、トラブルに発展したり、電話の弊害はかなり大きい。

個人的にも、電話はとても苦手だ。チャットワークやメッセンジャー、LINEでやり取りはいくらでも出来るのだが、急に不在着信があるとそれだけで余計に気が滅入る。ただそうは言っても、重要な案件や相談ごとなど、電話自体が便利になることはあるが。

問題なのは、顔の知らない相手にいきなり失礼な対応をされた時、人はどのような心境になるだろうか。その相手とは付き合うまい、と思うのと同時に、仕事自体のモチベーションも下がるのではないだろうか。
よく上長がもっと仕事を早く!と指導しているが、そもそも訳のわからない対応をされ、気が滅入ってしまい生産性が落ちているのではないだろうか。

殆どのやり取りがチャットやLINE等のツールになれば良い、とつくづく思う。勿論細かい相談は電話でオッケーだが、少し尋ねればわかることは、全てオンラインにすれば良い。先進的な大手の管理会社さんは、仲介会社さんとオンラインで繋がり、手続きなどが全てチャットのみで出来るようになっているが、できれば小規模の不動産会社さん全てにそういうツールをスタンダード化して欲しいと思う。
こういった取り組みがなかなか進まない理由として、これは業界構造によるところが多いだろう。小規模企業が多過ぎて、業務のスタンダード化を図るためには、おそらく莫大なコストと手間がかかるだろう。また業界全体の高齢化によるところもある。問題はこうした解決をどの企業が進めるかだと思う。

ペーパーレスも進んでいない業界で、こういう取り組みや浸透は時間がかかるかもしれないが、少なくともファックスのほうが電話よりストレスにならないのも現実として忘れてはいけない。