歩くのも仕事

 情報を収集したり、発信したりするだけではなく、自分自身で思考しないといけないことがある。
情報を浴びに浴びてアウトプットをしなければいけないのだが、一旦情報を整理しないといけない。
その際に役に立つのは、移動、だ。移動中に情報を整理する。つまり電車のなかで塾考することで解決方法が見つかったりする。もしくは、歩く。歩くのはとても健康に良いが、歩きながら思考や仕事のタスクを頭のなかで整理する。そうすると、かなり視界がクリアになる。
今、電車に乗っても喫茶店に行ってもほとんどの人びとがスマホを眺めている。それはそれで全く問題ないが、実を言うと思考する時間を奪われているのを忘れてはいけない。
おそらく自分だけではないだろう。誰かに連絡をしようとスマホを開いた時に、何かの通知が来ていて、そちらに気を取られてしまい、本来のスマホを開いた目的を忘れてしまう。また空いている時間にただニュースフィードをぼんやり眺めてしまう。
多くのやるべきことを抱えていると、どうしてもその整理整頓が忘れてしまう。それぐらい有難いことに情報が溢れている。
最近、情報デドックスという言葉がスタンダード化してきた。スマホやSNSを断ち、自分自身のストレスからの解放や本来の生活を見つめ直すという取り組みだ。
たしかに就寝前にスマホを触っていると睡眠の質は相当落ちるようだ。自分自身も体験している。
しかし情報をデドックスすることが良いわけではなく、問題は情報を整理する時間を設けることが重要なように思う。
スマホを持っていない時間、例えば歩いている時、自転車に乗っている時、そんな移動や運動している時間に情報を整理することをオススメしたい。
情報の整理のスキルや思考時間の確保、という概念は今、ブルーオーシャンだ。もしかしたら自分自身が大きく成長する機会になるかもしれない。

南総合研究所

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